みつこジュエリーアートの加工にはたくさんの秘密が隠されています。
みつこジュエリーアートのジュエリーは他とどう違うの ?
品質が良いジュエリーって?
その答えはこのページを読めばわかります^^
一つのジュエリーはたくさんのプロフェッショナルの手によって作られている
よく、一人の職人さんが作っているのですか?
という質問を受けますが、みつこジュエリーアートの場合はそうではありません。
一つのジュエリーが出来上がるまでに、原型、鋳造、切削、石留め、レーザー、仕上げ、などなど、実にたくさんの工程があり、それらを一人の職人さんがすべて行うということは不可能に近いのです。
型を作る職人さんや石留めの職人さんは、一人前といわれるまでに約10年近くもの大変長い期間修行をしています。全部を完璧に一人でこなせるようになるまで修行するとなると、修行だけで何十年もの時間がかかってしまいます。そうすると、やっと一人前になる頃にはおじいちゃん、おばあちゃんになってしまっているかもしれませんよね。
というわけで、それぞれが得意な分野で技を磨いたほうがずっと効率が良く、その技を結集させると、より完成度の高いジュエリーに仕上がります。みつこジュエリーアートの場合は、どの段階でどの工程を誰が受け持ったら一番いい作品に仕上がるか(これがとっても重要)、スタッフや職人さんたちみんなで検討して決めていきます。
技のデパート!
前述したように、みつこジュエリーアートのジュエリーはさまざまな職人さんの、たくさんの技によって支えられています。
みつこジュエリーアートではこれまで、1点ものでは不可能といわれていた難しい加工方法でも、いいものを作るという信念をもとに、果敢にチャレンジ ! ! してきました。それは職人さんたちによる、数々のハイレベルな技と協力のおかげなのです。
たとえば繊細な寄せ物、 立体を見極める感性
左の写真のように石座を一つ一つ寄せて作っていく方法を“寄せ物”と呼んだりしています。とても根気と時間のかかる作業です。
この寄せにはテクニックも必要ですが立体を見極めるセンスが重要になります。爪のつき方一つで印象が大きく変わるので、デザイン画の持つ雰囲気を読み取り、忠実に立体に表現していきます。
右の写真は石座(石が座るところ)の拡大図です。シンプル&モダンでお洒落なリングですが、このようなデザインのリングこそ、バランス感覚が重要になります。
写真のクロスした爪の細いライン一つとっても、単に線の太さを考えるだけではなく、磨いたときの照り返しや影の付き方、強度などを考慮しなければなりません。こんなとき、職人 K . Y さんの経験と美的センスがものをいいます。
仕上がりは微に入り際に入り、実に見事!こんな風にデザイン画の意図を汲み的確に表現してくれる職人さんはそうはいません。
たとえばデザインの重要な要素、石留め
宝石をジュエリーに留めつける作業を“石留め”といいます。最近はシンプルなデザインが好まれる傾向にあるので、石留め自体がデザインのポイントになることも多く、また、留めは一番最後の工程となりますから、留めの仕上がり一つで全体の印象が変わるほど、とても繊細で重要な作業です。
左の写真の留めは、『ドット留め』や『殺し留め』と呼んでいますが、このライン
が丸く見えず、ギザギザと波打ってしまうこともあります。写真は職人 K ・ M さんによるものです。美しい真円のアウトラインを描いていますよネ!
右の写真はムーンストーンを爪留めしたものです。この爪の先端の形を尖らせるとエレガントな表情になり、丸くすると可愛らしい印象にもなります。この微妙なさじ加減、職人 K ・ M さんの熟練のテクニックのなせる技です。
たとえばシャープなライン
このシャープなライン!このようなシャープで真直ぐなラインは、これまで手作りでは不可能と思われていたのですが、職人 S さんの切削、旋盤など最先端の技によって可能になりました。
正確で狂いの少ない加工方法のおかげで手作りでもシャープなライン、モダンな幾何学模様などさまざまなデザインが可能になりました。
写真左は切削と旋盤を組み合わせたシャープなリング。
右の写真は切削を利用した複雑なアーチ構造のマリッジリング。
これだけ手が込んだ正確さが要求される加工も職人 S さんの技術で現実の形に。 職人Sさんの新しい技術に意欲的に取り込む姿勢、私も勉強になります。
たとえばどこまでも水平な鏡面
右の写真を見てください。このペンダントは3×4 cm の大きなサイズです。通常、手作りではこのような大きな鏡のような面を作り出すことは出来ません。
それは、仕上げの際に手で磨くため、どうしても、面が波打ったり、角が丸くなったりという現象が起きてしまうからです。
もしこれが大量生産のペンダントなら、機械でプレスして仕上げますので、簡単にまっすぐな面が出せますが、一点ものの場合は、プレス型をつくることが出来ません。そこで職人 M さんの技、独自に開発した水平に研磨する機械の登場です!
これは、まっすぐな面を出すためだけに 職人 M さんが独自に開発した日本で唯一のジュエリー用の機械なんです。これにより、手作りとは思えない水平な面が出来るわけです。
たとえば具象
具象とは目に見えるものの形をそれとわかるように表現したものです。本物に出来るだけ忠実に表現したり、あるいはかわいらしくデフォルメしたり。
しかし具
象は作る側の主観が入るので大変に難しい加工です。彫刻家のような緻密さと繊細さ、そしてセンスが要求されます。
写真のイルカの表情、可愛らしい表情に癒されます。尾びれの躍動感、とても生き生きとしています。
バレエシューズは細部まで注意深く観察してリアル感を表現しています。リボンも金属とは思えない柔らかい質感を表現しています。
この繊細な具象を形にする技の持ち主は職人 I さん。
職人 I さんの探究心と仕事に対する情熱には感服です。
品質がよいジュエリーとは?
品質が良いといわれても既製品と比べて、どう品質が違うのか、よくわからない。
「昔ながらの手作りで鍛造(叩いて作る)から、しっかりとしたつくりです。」よく耳にするフレーズです。でも本当にそれだけで良いオーダージュエリーといえるのでしょうか。鍛造は確かに既製品には出来ない加工方法です。
でも、これだけデザインも加工方法も多様化した現代で、鍛造で作ったからイコール品質が良い、と言うのはちょっと違うような気がします。鍛造では表現しきれない造形がたくさんあるからです。
みつこジュエリーアートが考える品質がよいジュエリーとは、多様化したデザインに合わせ、さまざまな加工法、新しい技術を取り入れたものであり、それぞれのデザインにもっとも合う加工方法で作られたもので、さらに、そのデザインと感性のマッチする一流の職人の手によって作られたものです。